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2006年7月 4日 火曜日

絵と写真、そして自画虫

 今回の植物散歩でよく聞かれたのが、「これは絵ですか?写真ですか?」という質問。返事は「絵と写真の中間です」と答えるようにしていた。この問いは、プロ風の方によく質問された。
 写真では自分の思い入れを色濃く反映させるのが難しいし、このスタイルを絵で表現しようとすると、あまりにも労力がかかりすぎる。で、試行錯誤の結果、今のスタイルが出来上がった。
 しかし、このスタイルをうまく表現する適当な言葉が見つからない。コンピューターグラフィックという言葉は嫌いなので、使いたくない。前は、説明が面倒なので、「コンピューターグラフィック」と答えていたけれど・・・
 作品がデジタルの中にだけ存在しているのなら、「コンピューターグラフィック」でもいいと思えるが、デジタルの中から外に出てしまえば、元がなんであろうと関係ない。
 言い方を返れば、油絵グラフィックという言葉や、毛筆アートというジャンルの言葉がないのと同じで、作る為の道具をことさら言うのも変なことである。

 で、今日の一枚は自画像ならぬ自画虫である。こいつを見るとどうしても、自分の姿を思い浮かべてしまう。こいつに自分が似ているよなと、思うようになったのはいつ頃からなのか記憶にないが・・・
 こいつはほとんど自分を守る術をもっていない。ただジッとしている。相手が、敵が、通りすぎるのを、枝のふりをしてまつだけである。
 昆虫のくせに、植物のふりをする。クモにでも頭を咬まれれば、それですべてが終る。なんとも切ない虫である。何があってもジッとしている姿が、滑稽でもあり、哲学風にも見える。
 名前をナナフシモドキという。ナナフシモドキと言っても、立派なナナフシ科のナナフシである。見つけた時はヤブガラシの葉っぱにぶら下がっていた。ナナフシのこんな姿は、はじめて見た。なんとも、自分に似ているな・・・と思いつつシャッターを切った。

ナナフシモドキ-06.07.04

投稿者 店主 : 2006年7月 4日 20:19