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2008年7月23日 水曜日

陰陽師

 最近、陰陽師に凝っている。と、言っても、占術・呪術・祭祀などに凝っているのではない。
 夢枕獏の小説「陰陽師」に凝っている。怖い話が好きなのかと言えば好きなのだが、それより、安倍晴明と源博雅の二人が、酒を飲むところが気に入って、ハマってしまった。
 この二人が酒を飲む場所は、安倍晴明の家の庭。晴明と博雅はいつもこの庭を眺めながら飲んでいる。例えば、
 ・・・安倍晴明とふたりで、縁に座して酒を飲んでいる。晴明の屋敷の濡れ縁であった。ふたりの前には、夜の庭が広がっている。灯火を灯してはいないが、月明かりで、さやさやと庭の萩が風に揺れるのまでがわかる。女郎花や、竜胆、秋の草の上に夜露が降りているらしく、それが月光を映して光っている・・・
 こんな感じの文章がそこここに出て来る。だから読んでいて楽しい。雑木林にも行けない生活が続く中、この晴明と博雅の浮世離れしたお酒の飲み方が、今の店主には天国のように思える。
 お店に行き帰りに読む陰陽師は、今の店主にとって、庭の水やりと並んで、大切な楽しみになっている。

投稿者 店主 : 2008年7月23日 19:59

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