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2008年9月21日 日曜日

疲れた時には・・・

 得るものと失うもののバランスは誰にも判らない・・・何かを得たと思ったら、気付かずに何か失っている。何かを失ってばかりと思う人は、その代わりに何かを得ていたとしても、それに気付かない。得れば失い、失えば得る。しかしそれらのバランスは誰にも判らない・・・判らない・・・判らない。
 これは店主が疲れた時に見るドキュメンタリー「河は眠らない」開高 健の釣り紀行の中で語られる話。
 クタクタに疲れ、何もしたくなると、第三のビールを飲みながらこの「河は眠らない」をぼんやりと見ている。古いビデオテープなので、画像はピンボケ。でも、そんな事は気にせず、ぼんやりと見ている。
 店主は何も考えない。考えるのは開高 健。開高 健の考えた事を、開高 健の声で何度もぼんやりと聞いている。それ以上もそれ以下もない。

*前にもぼやき日記に載せたヤツですが、開高健のフィッシング紀行『河は眠らない』より

森を歩いているとよくわかるんですけれども、斧が入った事がない人が入ったことがない森というのがそこらじゅうにいっぱいある。
それで、土が露出していないでシダやらなんかに覆われていますが、草とも苔ともつかないもので森の床全部が覆われている。
それから風倒木が倒れて、たおれっぱなしになっている・・・
これが、実は無駄なように見えて実に貴重な資源なのであって、風倒木がたおれっぱなしになっていると、そこに苔が生える、微生物が繁殖するバクテリアが繁殖する、土を豊かにする、小虫がやってくる。
その小虫を捕まえるためにネズミやなんかがやってくる、そのネズミを食べるためにまたワシやなんかの鳥もやってくる、森にお湿りを与える、乾かない。
そのことが河を豊かにする、ともう全てがつながりあっている。
だから、あの風倒木のことを、森を看護しているんだ、看護婦の役割をしているんだ、というのでナースログ(nurse-log)というんですけれども、自然に無駄なものは何もない、というひとつの例なんです。
だから、そうすると、人間にとってナースログとは何でしょうか?
無駄なように見えるけれども実は大変に貴重なもの、というものも人間にはたくさんあるんじゃないか?
それぞれの人にとってのナースログ、とは何か?無駄をおそれてはいけないし、無駄を軽蔑してはいけない。何が無駄で何が無駄でないかはわからないんだ。
ここがひとつの目の付け所ですね、これは大事なことですよ。無駄なことしてると思うことはないんであって、いつかどこかでまた別のかたちで甦っているのかもしれないんだ。
だから、人の心にとってのナースログとは何か?

*以上、開高健のフィッシング紀行『河は眠らない』より

で、明日から高垣 真理さんの《ginoginoと仲間たち》がはじまります・・・(^0_0^)

投稿者 店主 : 2008年9月21日 20:33

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