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2010年1月 2日 土曜日
忘れていた風景
今日も晴天の中、散歩に出かけた。ふらふらと気が向くままに歩き廻った。お正月で車や人が少なくなった道は、都会でも歩いていて気持ちがいい。
昔の正月のイメージは、どこも商業施設はお休みで、神社やお寺に行かなければ人はいなかった。なので自宅で家族と遊ぶか、出かけるとしても親戚の家を訪ねるぐらい。とても静かだったような感じがする。
それでも、閉じられた商店街には、新春のよろこびがそっとあふれていたように記憶している。しかし、それがどんな形だったのかは、店主にはもう思い出せない。
今のように元旦、二日目から大型店の店先に福袋が並び、人の心をソワソワとさせることもなかった。
そんな昔の新春を祝うような風景を、今日の散歩のときに、材木屋さんで見つけた。確かにこんな風景を、昔、よく見たような気がする。町に必ず一つはこんな材木屋さんがあり、お金はかかっていないが、どこか粋な新春の風景があった。
その材木屋さんは年期の入った店構えとトタン看板が否応なくその歴史を伝えつつ、そこに並ぶ真新しい木材が、絶妙なコントラストを生んでいた。
たたずまいが古くても、新年はやって来て、それは必ず未来とつながっている。そんな安心感がその材木屋さんにはあった。
店の材木には、迎春と書かれ、松飾りの絵と虎の絵が描かれていた。こんな縁起のいい材木を使って家を建てたら、さぞかし楽しいだろうなと思いつつ、写真を一枚撮らせていただいた。
何やら新年早々、お年玉をもらったような気分の店主である。

投稿者 店主 : 2010年1月 2日 18:18
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