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2010年8月 4日 水曜日

なんでもないひ・断章-2

 なんでもないひ・断章を書いて・・・いろいろと考えてしまった。
 店主は風俗で働く人たちを軽蔑するつもりもないし、卑下する理由も持たない。

 昔、店主はよく新宿の歌舞伎町で、夜な夜なそこにいる人たちを、路上にたたずんで眺めていた。特に理由はない。見ていることが面白かったとしか言いようがない。
 今、新宿歌舞伎町がどんなところになっているのかは知らないが、昔はそんなに怖いとこではなかった。

 例えば、深夜、エロ映画館に入れば、女装したコキ屋さん(これについては説明はしません!)が横に座って、「お兄さん、一回500円でどう?」と囁く。「結構です」と答えると、「そう、残念ネ」と、言って去ってゆく。(断っておくが、店主はいつもエロ映画館に入っていたワケではない)
 また、路上でぼんやりしていると、やはり女装したいかついお兄さんが、「遊びにいかない?」と声をかけてくる。無論、今は間に合っていますと返事をした。
 言い方は変だけど、その頃の歌舞伎町は実におおらかなところだった。と、言っても一歩横道にそれれば、もっと凄い誘惑がある。麻薬もそこいらにあったし、ぼったくりバーなんて言う怖いところも幾つもあったと思う。
 しかしいつの時代にもモノ好きなヤツがいた。ぼったくりバーに入って、どうやって逃げるかを計画して楽しむ粋狂なヤツもいた。みんなそれぞれテリトリーと自主的なルールを守って生活をしていたように思う。
 こんな経験をすると、外から通りすがりに見て、人を簡単に切って捨てると間違えをおこすと思っている。人生にはいろいろなコトがある。自分ではどうにもならない事の方が、人生のほとんどを占めていると店主は思っている。

 だから店主にはあの事件を「ホストに狂った馬鹿女のせい」とは、口が裂けても言えない。

 友部正人という歌い手がいる。店主は彼の最初のアルバムの「大阪へやって来た」という歌が大好きである。この歌、1972年に発表されている。彼の歌う時代感に店主は大いに影響を受けた。
 で、大阪の事件の後、フッと思い立ってこの「大阪へやって来た」を聴いた。
 その歌詞の中にこんな言葉があった。
・・・・・・・
 クリスマスにあの子に赤ちゃんが生まれるんだって。とっても小さな女の子で、みんなで賭けたんだ顔を覗き込んで男か女か。今じゃその子、タバコもラリこともやめんだ。みんなでお祝いしてあげたいんだけど、その子、大阪の女の子なんだよ・・・
・・・・・・・
 これを聴いて、ア〜ッ、これは男の子の歌なんだ・・・と、思った。
 男の子は無邪気に「お祝いしてあげたい」と思い、女の子は「タバコもラリこともやめ」て、子供を産む決意をする。
 無邪気さと決意。この違いは何なのか・・・無邪気なうちは男の子も可愛いが、もしかしたら、この無邪気さは、女の子を傷つけるのかもしれない・・・と。

 これを友部正人とは38年前に歌っていた事になる。今頃になって、やっとこの歌の意味を理解する店主でした。


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  "A Very Merry unbirthday For You! " erock erichin 写真展
 不思議の国のアリス、ティーパーティーのシーンより、タイトルをつけました。"なんでもないひばんざい!!"という意味です。
 期間 : 8月5日[木]〜 8月10日[日]・12:00〜19:00(最終日17:00)

  ビタミンTeeオンラインアートショップ・ erock erichinさんの 豆写真集はこちらです。

投稿者 店主 : 2010年8月 4日 12:32

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