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2011年2月13日 日曜日
お店計画-その46(無縁社会)
久しぶりに、お店計画を書いてみた。なぜ、お店を作ったのか?お店とは何か?あまり役には立たないかもしれないが、こんな考え方もあるのかと、思っていただければ幸いです。
店主は「ビタミンTee」というお店をやる前は、サインディスプレーの職人だった。お店経験は全くのゼロ。運営も経理も全くわからない状態でスタートした。普通に考えれば、無謀、無茶苦茶である。
お店をやろうかと思いだしたのは、五年ぐらい前のこと。幸いにサインディスプレーの流れの中でアートTeeシャツというウェブサイトを持っていた。
Teeシャツの作り方は実はサインディスプレーの技術とよく似ていたので、作ることは簡単だった。しかし、これだけではお店を作ると言うところに辿り着かない。
店主が無謀にも、お店と言う業態をやろうとしたもっとも強い理由は、無縁社会という津波に襲われたからである。
普通に考えれば何十年もサインディスプレーの仕事にたずさわっていれば、イヤでもそれなりの人脈ができるハズである。その人脈が六〜七年ぐらい前から、徐々に消えはじめたのである。
このサインディスプレーという仕事の多くは、分業制で成り立っている。営業、デザイン、製作、取付け、メンテナンス・・・と、人々がそれぞれがいろんな形で関わってくる。一人でこれを全部こなすのは不可能である。
その人脈がこの頃、恐ろしい勢いで消えていった。会社の倒産、首切り、人の移動などで、一緒に仕事をしてきた仲間が、ドンドンと消息不明になっていた。
昔であれば、仕事をしている仲間とは、仕事を離れてもいろいろと付き合いがあった。これが短期間にもの凄い勢いで、消えたのである。それを意識しだしたのが五年ぐらい前。
この時、このまま行けば店主のまわりにいたサインディスプレー関連の人々は、完全に消えてしまうという結論に達した。しかし、その時は「無縁社会」という言葉の意味はわかっていなかった。
今、考えてみれば、社会の構造が人々の関係性をズタズタにしたのである。いわゆる「自己責任」という言葉がその象徴である。会社の倒産、首切り、再就職、競争・・・そして「自己責任」。そして最後は残れなかった貴方が悪いである。
仕事を失うと言うのは「自己責任」ではない。社会の構造のせいである。個人がいくら努力しても社会の構造には勝てない。だから「自己責任」と言う言葉を多用する政治家や大手マスコミを、店主は絶対に信用しない。
そして、四年前にこのまま行けば、店主もバニラさんも「無縁社会」という孤立した社会に放りだされると言う現実に直面した。恐怖がハッキリとした形をあらわした。
これから何をするべきなのか、そこでまわりをじっくりと見直してみた。
幸運なことに、本当に幸運なことに!アートTeeシャツを中心としたアート関連の人々が残っていた。サインディスプレー関連の人々は消えてしまったが、個々のつながりを大切にするアート関連の人はまだ、健在だったのだ。
そこで、ナケナシのお金をつぎ込んで、ムチャを承知で東中野のお店を作った。
しかし、これとて順風満帆とはいかない。協力していただいている作家さんたちも、否応なく「無縁社会」という荒波の中でもがいてる。決して未来はバラ色ではない。バラ色ではないが、少なくとも人と人との関係性だけ何とか続けさせてもらっている。
店主も時々、今の現実を見せつけられると、心が萎えてしまう。恐ろしくなって、逃げたしたくなる。でも、嬉々として作品を持ってくる作家さんと接すると、なんかとこの場所だけは守りたいと思ってしまう。
なので、温々とした既得権益に守られた大手メディアにシタリ顔で「無縁社会」とは何ぞや!とやられると、怒りが爆発してしまうのである。一昨日来やがれ!今頃、何を言ってやがる馬鹿者が・・・と思ってしまう。
『NHK日本のこれから〜無縁社会〜』、Twitter使って自作自演疑惑
投稿者 店主 : 2011年2月13日 15:27
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