« 青空お月さん | メイン | 国分寺道草虫 »

2019年5月18日 土曜日

新説 写真思念

 絵画や立体は生み出された瞬間から、消滅に向けて歩き出す。これは必然。

 店主が最初に覚えた写真はフィルムカメラ。撮影してから印画紙に焼き付けて仕上げる。だから写真そのものは時間が経つと変化していく。薄くなったり、黄ばんだりする。つまり時間とともに変化していくのが写真だった。

 それに対してデジタルデータはまったく変化しない。CCDセンサーで受けた画像をデータ化して保存し、PCやスマフォで見ることができる。データそのものは数字の羅列にすぎない。だからデータそのものは時間的な劣化がおこらない。

 店主が若い頃には世の中の全ては変わると教えられていたし、それが現実だった。変わらないものなんぞない!が、普通だった。それがデジタルという概念が現れて、店主は戸惑ったし、今でも戸惑っている。なのに店主はどんどんと変わり続け、いつかは自然消滅してしまう。
 
 これは印画紙を使った写真と、デジタルデータになった写真は全く別物と考えるべきだと、店主は考えている。名前が変わらないから話がややっこしくなる。
 
 そうなるとデジタルデータには時間の概念が当てはまらないということになる。当てはまらないから、店主の撮影したデジタルデータはいつでも同じ状態で引き出せる。そんな写真(デジタルデータ)が2001年からひたすら溜まり続けている。枚数なんてどれだけあるのかもわからない。

 そこでアレコレと考えた。もし、デジタルデータに時間があるとすれば、それは現在という位置に止まり続けている。それはまるで使われない遺伝子のようなものなのか・・・そうならば、現在という時間に生きている店主がそれをどんどんと変化させればいいという方向性が見えてくる。

 店主の撮った全ての写真は今現在も店主とともに存在し、店主の手によって変化し続ける。それが店主の、今という時代の写真の概念なのか。そうして生まれてきた物が、植物散歩や森語、カエル作品、虫作品、今回の鳥作品となる。そして最後は全てが夢の中に消えるはず。多分・・・。
 
 
 190518_2.jpg
 (C) 石塚善雄・枯れ木とゴイサギ
 
 
 石塚も参加します!たまごの工房企画展「トリ・とり・鳥 展」
 
 190518_3.jpg
 会場:たまごの工房 杉並区高円寺南3-60-6 TEL 03-3313-8829
 日時:2019年5月15日(水)~26日(日) 月曜休廊 12:00〜19:30・最終日18:00まで
    土曜、日曜、中央線は高円寺駅には快速止まりませんのでご注意ください。

投稿者 店主 : 2019年5月18日 20:17