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子供の頃、「カメラ毎日」で連載された奇妙なカラー写真シリーズ「ロス・カプリチョス」を見た。意味不明な写真と隠喩に満ちたフレーズが並び、不気味な世界の断面を垣間見せたのは川田喜久治(1933〜)という写真家だった。そして、本来の「ロス・カプリチョス」とは、スペインの偉大な画家、フランシスコ・ゴヤ(1746〜1828)が残した寓意に満ちた銅版画集である。
こういう無限のイメージを喚起する作品群に触れていながら、私自身は、カメラで目の前のコトやモノを気まぐれ(カプリチョス)に拾うだけだ。報道カメラマンや映像作家、メディア・クリエイターのように、華麗な世界や激動の歴史が目の前にあるわけもない。
しかし、私は写真を撮っている。コツコツと、性懲りもなく、何の脈絡もなく。いまだに「写真よ、さようなら」と言えないままに。
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