« 阿蘭陀海芋 | メイン | Laurie Anderson Official Website »
2007年5月28日 月曜日
不愉快な展覧会
昨日、渋谷Bunkamuraまでモディリアーニと妻ジャンヌの物語展を見に行った。
この展覧会「画家アメデオ・モディリアーニは32歳の時に才能豊かな18歳の美しい画学生ジャンヌ・エビュテルヌと出会い生活を共にしますが、病魔に冒され35歳で早逝してしまいます。彼の死の2日後、ジャンヌは第二子を宿したままアパルトマンの窓から身を投げ、出会いから僅か3年で二人の 愛と人生は、儚く消えてゆきました。・・・モディリアーニ、ジャンヌそれぞれの油彩、水彩、素描作品と写真等の資料で、モンパルナスに咲いた愛と悲劇の軌跡を辿ります。」というモノです。
実は見る前からあまり気乗りのしない展覧会・・・と思いつつも、見に行ってしまいました。これが間違いでした。
見はじめて、ジャンヌとモディリアーニが互いに影響しあうあたりから、何やらイヤな予感がして、店主少しイライラしながら見ておりました。最後の作品はジャンヌが描いたとされる女性が胸から血を流す絵。
あまりいい気分のものではありませんでした。店主はジャンヌの描いた明るいリンゴの絵は好きでした。こんな絵が描けるのに、わざわざ暗い人物画を多く描いたのか?そこがわかりませんでした。
で、途中でふっとこの展覧会を考えたヤツの悪意のようなモノを会場全体から感じておりました。正確には悪意というより、今風に言えば「悲劇のストーリー」を意識的に演出しようという意図を感じ、イヤな気分がしておりました。
これは本来、伝記作家とか、伝記映画として緻密に調べてまとめるべき事柄であって、展覧会でやるべき事ではないと店主は思ってる。作品は自分たちの「死」を前提にしては描かれていない。それを無理矢理、死に結びつける。低級なワイドショーのリノである。
なので、展覧会としてはほとんど失敗している。しかも、ご丁寧に最後の作品の女性が胸から血を流す絵のあとに、作品のような形で、ジャンヌの「頭髪」の一部をアクリルの板にはさんで展示してあった。そんなバカな!・・・である。
店主、その存在に気が付いた時、一瞬、吐き気がした。何でこんな馬鹿げた事をするのか、理解不能である。あまりにも不快だったので、すぐに会場を後にした。誰がこんな展覧会を考えたのか・・・
で、気分直しに今日の一枚。やっと撮れたマユミの花。地味で小さな花でした。これからあのきれいな実ができるのかと、妙に感心した一枚。
昨日は展覧会などいかずに、雑木林に行けばよかったと思う一日でした。やれやれ・・・
マユミ(真弓)の花-07.05.28
投稿者 店主 : 2007年5月28日 16:48
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.vitamin-tee.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1143
コメント
それは,お疲れさまでした。
やはり、雑木林が正解だったかもね。
最近、有名画家の展覧会って、もの凄く混むでしょ。芸術鑑賞が大衆化されるにつれ,この手の企画ものが増えている気がしますね。
でも、髪の毛とはね!みたくないよ、そんなもん!ッて、まだ行ってないんだけど
一気に行く気がなくなりました。モジリアーニの絵自体は、嫌いではありません。
投稿者 saeko : 2007年5月28日 19:58
非常に作為的な展覧会だったんですね。こういった美術展って人に何かを押し付けられるものではありませんよね。下品で嫌らしい演出だと思いました。ヤレヤレ…。
投稿者 Tora : 2007年5月28日 20:38
演出次第で、作品も悪く見えたりするんですねーなるほどー逆にちょっと気になってしまいましたー
投稿者 mimi : 2007年5月28日 22:39
saekoさん
おはようございます。
>モジリアーニの絵自体は、
モジリアーニの絵は、とてもいいですヨ。ジャンヌの絵もさほど悪くはないけど、やっぱり展覧会としては、失敗です。
関心をひく為には手段を選ばないという姿勢は、行き過ぎると作品も画家も汚してしまう。
死んだ人間は何も言えませんからネ・・・もっと大切に扱ってほしいものです。
Toraさん
おはようございます。
>非常に作為的な展覧会だったんですね。
ですネ。モジリアーニもジャンヌも、こんな死に方をするとは自分達でも思っていなかった筈です。
結果だけを見て、悲劇だと言うことには、作為というか悪意というか、人間のごう慢さをどうしても感じてしまう店主です。
生み出された作品とはなんら関係のないジャンヌの頭髪に、何の意味があるのか?悪趣味としか店主には思えませんネ。
mimi さん
おはようございます。
>演出次第で、作品も悪く見えたりするんですねー
いえいえ、作品自体はとてもいいものです。(^_^;
それを汚す行為に店主は腹を立てているのです。今風に言うと、つまらない付加価値をつけて、価値を下げるような事をするな!ということです。
投稿者 店主 : 2007年5月29日 09:17