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2009年1月30日 金曜日

玉水町煙

 玉水町煙が死んだという知らせがとどいた。と、言っても、「煙」は有名人ではない。ほとんど無名の人である。(関西の方では、多少、その名前が知られているかもしれないが・・・)
 そろそろ同世代が旅立ち始める頃と覚悟していても、訃報は悲しい。もう、二度と会えない。生きていれば、いつか・・・と淡い期待がもてる。しかし、死はその淡い期待も簡単に打ち砕いてしまう。
 店主は玉水町煙をモデルにした実験映画を作っている。「煙」の写真も撮っている。それらのフィルムは、今は、お店の地下室の奥底で、静かに眠っている。すぐには取り出せない。
 「煙」たちとよく呑んだのは、今から30年ぐらいの前の話であるが、今になっても「煙」の存在は店主の中では大きい。
 最後に会ったのは、店主が30歳前後の頃だと思う。四国の高知に引越した「煙」の家を訪ねた。
 そこで失敗したどぶろくを呑まされた。その味は今でもよく憶えている。大人のカルピスとでも言ったらいいのか、妙な味だったがマズくはなかった。イヤ「煙」のお手製の酒と思えばうまかった。そして「煙」は家族に囲まれて、カラカラと笑っていた。
 そして、今日、玉水町煙が死んだという知らせが届いた。
 お疲れさん、またあの世で会おう。

投稿者 店主 : 2009年1月30日 19:34

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