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2009年8月10日 月曜日

ガロという記号

 【ガロ・虫干し展】も明日、一日となった。ギャラリーの前を通り過ぎる人にとって、ガロと言う言葉は何の意味もない。知らないまま人生を終っても、何ら問題はない。
 しかし、ある種の人間にとっては、ガロと言う言葉は、特別な意味をもつ。どんな意味かと問われても答えようがないが、ガロをめぐる冒険について話しだすと止まらなくなる。
 今日、ギャラリーにガテン系の若いお兄さんが来た。ニッカポッカをはきヘルメットを抱え、リュックを担ぎ、コンビ二袋には、でかいペットボトルが入っている。
 そのお兄さん、このガロ、売っているのかと問うた。そこから、店主と若いお兄さんの冒険がはじまった。で、いろいろと話すと、宮谷一彦の話になった。店主も宮谷一彦は大好きだった。
 昔、タッチという雑誌があった。その本は、タッチ社と言うところから昭和46年に出された月刊である。発行は三崎書房。このタッチという雑誌は四冊出てつぶれた。そこで宮谷一彦が連載していた。安部慎一も初期の何編かをここで描いている。
 で、そのお兄さんにその話をすると是非、見たいと言う話になった・・・・・・地下室から探し出し見せると、彼は静かにギャラリーにしゃがみ込んで、読みはじめた。

 出会いは幻という言葉がある。彼との出会いも幻かもしれない。しかし、ガロと言う記号は、時に不思議な出会いを造り出す。この出会いが幻だったとしても、店主の記憶には、ガロの記憶の中に新たに、彼のことが深く刻み込まれたのである。

投稿者 店主 : 2009年8月10日 20:04

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